コラム

週刊 寺本英仁「巻き込む力」と「ビレッジプライド」の育て方 第25号(HOLG版)

ビレッジプライド

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2.<A級グルメ連合>の仲間たち 鹿部町編(5)=志を同じくする5市町の取り組みを連載形式でご紹介!

 平成28年からスタートして、今年で4年目を迎える「浜のかあさん食堂」の基本メニューは、「鹿部プレミアムたらこ御膳」「鹿部プレミアム御膳(たらこなし)」「たらこご飯セット」、そして季節で素材が変わる御膳。6月は「甘えび丼ぶり御膳」とシンプルだ。

 「浜のかあさん食堂」の一押しは、魚の煮付けだ。本当に、漁師の妻でないと作れない味である。僕はまさしくこれは鹿部のA級グルメだと思った。
 だから平井さんに、10月に東京で行う「A級グルメ」のイベントには、「タラコご飯と魚の煮付けを作ってくれませんか」とお願いした。

 彼女は、僕の背中をバシッと叩き、大笑いして「そんなー恥ずかしい」と笑顔で答えてくれた。「少し手加減してよ」と思ったが、そこが、鹿部の浜のかあちゃんの粋なところで、すごく素直なのだ。

 でもこれは、東京でうけること間違いなしだ。そして、この鹿部の道の駅は「浜のかあさん食堂」が存在する限り、人気は落ちることはないだろうと確信した。

 僕は、道の駅でも最も輝き放っている商品、「タラコ」の生産現場に足を運んだ。

 「タラコ」と言うと、福岡を思いだす人も多いかもしれない。僕もそうだ。
 だが、タラコはスケソウダラの卵で、そのスケソウダラは水温5℃以下の海域しかいない。当然、福岡ではスケソウダラは獲れない。加工を福岡でしているのだ。

 そして、現在国内で使用されているタラコはアラスカやロシア産の輸入が多く、北海道の近海で獲れるものは市場の1割以下になっている。

 そんな中、鹿部町には、東京の台所・築地市場で最高値の記録(平成元年)を持つ株式会社丸鮮道場水産がある。
 道場水産の現社長、道場登志男さんに話を聞いてみた。

 昔はスケトウダラの卵を原料供給するのみに留まっていたのだが、登志男さんのお父さんの代に加工するようになったのだそうだ。それもタラコ本来の味を引き出すため、通常10%以上の塩分濃度だったものを、8%に抑えたタラコを開発したという。

 塩分を抑えることにより、粒の滑らかさをキープ、塩辛さも抑えることができる。現在は4%まで、道場水産のタラコは塩分を抑えている。
 タラコ本来の味を引き出すために、研究を重ねているのだ。一途で研究熱心な加工メーカーが鹿部町に存在していた。

 鹿部の道の駅は、タラコと浜のかあさん食堂で十分、勝負できると思った。
 しかもそこには、道の駅の仕掛け人・金山くんがいる。なんだか一安心した。

 しかし、僕は道の駅は一概に売り上げをあげれば成功だとは思っていない。
 たとえ売り上げ10億円の道の駅だとしても、その売り上げの構成比が一部の業者に偏っていたのでは、町全体の盛り上がりはない。

 道の駅を通じて、すべての町の人が自分の自慢の農産物や加工品を、たとえ少量であっても、出すことによって、盛り上がりが生まれるものだと思っている。

 盛田町長の「農業のない町に家庭菜園の文化を植えつけたい」という思いも、そこから発しているのだと感じた。
 町づくりの成功は売り上げではなく、その事業に参画してくれる町民の数だと僕は信じている。
(つづく)

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