記事タイトル:トヨタバッテリー、「泥くさい(D)トランスフォーメーション(X)」で組織を変革し現場に成果
https://dcross.impress.co.jp/docs/column/column20251017/004321.html
(文=長尾 飛鳥)
今月はトヨタバッテリーの「泥くさいDX」をご紹介します。私自身も「華やかさより地道な努力こそ成果を生む」という意味でこの言葉を使っています。
これは、最新技術導入ではなく、「限られたリソースの中で成果を出すため、まず仕事のやり方そのものを変える」という強い意志の表れです。このアプローチこそが、持続可能な変革への第一歩になります。
まず、人材育成は強制しないという視点です。参加強制なしで1,000人以上が学ぶ「デジタルカレッジ」の秘訣は、現場の困りごとに寄り添った講座設定にあります。スキルを持った職員が講師となり、知識が自律的に広がる「アメーバ的な増殖」を生み出しています。
次に知恵の融合という視点です。AIがパターンを抽出しても、最終的に「なぜ起きたか」を解釈し対策を練るのは「現場を知る人間」です。私たちも行政データを扱う際は、分析結果と職員の経験・知恵を組み合わせることで初めて真の価値を生み出せます。
そしてシステム運用は、利用者との共同制作という視点です。AIチャットボットは利用者が評価やデータ追加を通じて育てるあえて完成度100%を目指さず、職員が自ら手を加えて改善していくことで、職員が利用者視点で改善し続ける体制を築き、ツールを常に最新の状態に保ちます。
DXは多くの「泥くさい」一歩の積み重ねから生まれます。あなたの職場に眠る「泥くさい課題」(例:ベテラン職員に集中する属人化したノウハウの共有)から、小さな一歩を踏み出してみませんか。その一歩が、組織を大きく変える変革の始まりになるはずです。
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