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著者が語る 『どんな質問にも即対応!議会答弁書をすばやく書く技術』(森下寿)

HOLG編集室

著者が語る 『どんな質問にも即対応!議会答弁書をすばやく書く技術』(森下寿)

はじめに

この度は、拙著『どんな質問にも即対応! 議会答弁書をすばやく書く技術』(学陽書房)を紹介する機会をいただき、ありがとうございます。

本書は、タイトルにあるとおり、できるだけ早く議会答弁書を書くための本です。本書では、「質問の確認」「認識」「経過」「課題」「メリット」「デメリット」「理由」「決意表明」等、答弁パーツを組み合わせて「型」で書き上げるノウハウを紹介しています。

議会答弁書を書くのは管理職が多いと思いますが、上司から指示されて答弁書を書かなくてはならない係長や主任もいます。しかし、議会答弁書は、ある種独特の構成・表現となっており、「上手く書けない」と悩む方も多くいます。その不安を少しでも取り除くことができればとの思いでまとめた一冊です。

これまでに出版した『どんな場面も切り抜ける! 公務員の議会答弁術』や『公務員の議会答弁言いかえフレーズ』は、おかげ様で版を重ねるとともに、「初の議会はこれで自信を持って臨むことができた」「議会答弁者の必読書」などのありがたい感想も頂戴しました。やはり、全国の自治体で議会答弁に苦慮されていることを、改めて知ることができました。今回の書籍も、少しでも皆さんのお役に立てば幸いです。

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本書の特長

執筆にあたり、次の3点を意識しました。

第一に、パーツの組み合わせによる「型」に当てはめた書き方がわかることです。議会答弁書の文章は、書くのが難しいと思われがちです。しかし、実際には、答弁パーツの組み合わせにすぎません。そこで本書は、これまで答弁書を作成した経験のない職員でも、すぐに答弁書を書くことができるように、パーツの組み合わせ方、言いかえれば「型」の組み立て方を解説しました。

答弁書は、質問通告後、短い時間、タイトなスケジュールで作成することが求められますが、この「型」を意識して書くことによって、答弁書をより効率的に、すばやく書くことができます。

第二に、賛成・反対をニュアンスも含めて伝える表現の仕方がわかることです。議会では、議員から様々な観点からの質問がなされます。それらに対して、執行部の見解として、賛成の場合もあれば、反対の場合もあります。また、例えば反対だったとしても、「キッパリ反対」と「やんわり反対」とでは、答弁の書き方は異なります。

そこで本書は、状況に応じた適切なフレーズを使った文例を多数取り上げました。ニュアンスも含めて的確に表現するように意識しました。

第三に、パターン別の文例を参考に、様々なテーマにアレンジできることです。本書では、答弁の文例について、「提案にハッキリと賛成する答弁」「提案は時期尚早のため、先送りする答弁」など、「パターン別」に紹介しています。実際に書くのは異なるテーマだったとしても、文例を参考にアレンジして対応することができます。「政策・事業等を提案されたときの答弁書」から、「行政の認識を問われたときの答弁書」「議員の持論・主張に答えるときの答弁書」「答えにくい再質問をされたときの答弁書」まで、実務の参考になる文例を数多く取り上げています。

本書の構成

では、本書の概要をご紹介します。

第1章 知っておこう! 答弁書作成の超基本

議会答弁書とは何か、委員会答弁との違いなど、答弁書の基本的な内容についてまとめています。特に、係長や主任など、あまり議会に馴染みのない方でもすぐに理解できるようにポイントを絞って解説しています。

第2章 初めてでも安心! 議会答弁書の作成手順

議会答弁書作成の各手順の中で、注意しなければいけないポイントなどをまとめています。答弁書はただ質問に答えれば良いというものではなく、質問する議員の会派や質問の順番などにも注意する必要があることなどを取り上げています。

第3章 ココを押さえる! 答弁書作成のチェックポイント

答弁書は首長の考えを踏まえているか、他自治体の動向と違いはないかなど、必ずおさえておくべきポイントがあります。また、時には、議員に質問を取り下げてもらうなどの対応を取ることもあります。こうしたチェックポイントについて解説しています。

第4章 すばやく書く! 答弁パーツの選び方・組み立て方

簡単に言えば、答弁書は、答弁パーツの組み合わせです。その各パーツの内容について解説しています。

第5章 「政策・事業等を提案されたとき」の答弁書

議員から政策や事業を提案されたときの答弁書を7種類掲載しています。

第6章 「行政の認識を問われたとき」の答弁書

行政の認識を問われたときの答弁書を10種類掲載しています。

第7章 「議員の持論・主張に答えるとき」の答弁書

議員の持論・主張に答えるときの答弁書を5種類掲載しています。

第8章 「議員から答えにくい再質問をされたとき」の答弁書

議員から答えにくい再質問をされたときの答弁書を4種類掲載しています。

おわりに

本書は、答弁のニュアンスをわかりやすく示すためにポートフォリオでそれぞれの答弁の位置づけを示したり、巻末に「はやわかり答弁フレーズ集」をまとめたりしたことも特徴となっています。議会答弁書を書くというと、どうしても文字や文章だらけになってしまい、職員に敬遠されがちです。しかし、こうしたものを活用すれば、そうしたハードルを少しでもなくすことができるのではと考えて添付していますので、ぜひ参考にしてください。

質問通告があってから議会答弁書を作成するまで、時間の余裕はありません。そのために、いかに効率的に行うのかが非常に重要になってくるのです。そのためのノウハウ・スキルを、これまでの経験を踏まえて凝縮した一冊になっています。

本書が、少しでも皆さんの業務の一助になれば、著者としてこれほどうれしいことはありません。

 

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