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高倉万記子

コラム 事例を知る 情報システム

限られた時間の中での働き方-高倉万記子

【高倉万記子氏 経歴】
一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)インターネットトラストセンター企画グループ主査。
2000年に愛媛県の八幡浜市役所入庁。市民課を経て、2003年に基幹系システムの保守運用開発部門に異動し、国民健康保険や福祉制度業務等を担当。2013年に、愛媛県後期高齢者医療広域連合へシステム担当として派遣され、マイナンバー制度等の導入作業を行う。
総務省自治大学校の行う情報システム領域における育成研修において、パネルディスカッションのコーディネーターを務め、自治体職員に対してマイナンバーやSNS活用の講師等を行っている。
4月25日に総務省が開催した全国都道府県財政課長・市町村担当課長合同会議の資料が時事通信の会員制サイト、iJAMPに公開されている。それによると、時間外労働の時間の限度や有給休暇の取得徹底が周知されている。
超過勤務の状況については、極力避けて必要最小限に、また超過勤務の状況を把握するようにという人事院規則の内容も紹介されている。つまり、以前より無駄な動きが許されないということになる。今までは多少仕事の能率が悪い人でも、有給休暇を取らず、残業することで対応できていたのが、それが難しい時代になった。要領の悪い人間にとっては生きづらい制度だと思う。
仕事を完遂させること、トラブルやミスを起こさないことは今まで以上に難易度が上がってしまうが、トラブルやミスとしてどんなことがあるかは、私のメルマガ読者ならご存知かと思う。
事件のニュースを読んで担当者にスポットを当てると、
・職場への相談が出来ていない
・住民や業者とのコミュニケーションがうまくできていない
・仕事の優先度の割り振りを見誤っている
・そもそもスケジュールと自分の作業能力の計算ができていない
・思い込みや解釈謝り
などが要因として思い浮かべられる。
自分の知識が本当にあっているのか、引き継ぎ文書に書いている、先輩や上司が言っている、ではなく出典を確認しておくことが大事だ。自信にもなる。
やる仕事を細かく分けて、いつまでに終わらせないといけないか、というゴールから作業はいつ頃から開始しないと間に合わないかを計算しておく習慣は身につけておく。時々想定したスケジュールから遅れが生じていないかチェックしておく。また、突発的な仕事も降ってくるから、余裕を設けることも大切だ。
他人がどんな事情で発言し動いているか、想像できるようになれば不要な衝突も避けられるだろう。そうしているうちに、自然と想像力も鍛えられるはず。
それから、相手への敬意(リスペクト)が足りないのも衝突のもと。相手のおかげで自分に良いことがあるという気持ちを持つことを心がけると自分の中で敬意が育つ。
こういうことをまだ実践していないということであれば、ぜひ習慣になるよう取り組んで見て欲しい。多分無駄な動きが減らせられるだろうから。

【高倉万記子氏の過去のインタビュー】

システムのスペシャリストが創出した役所の外に広がる輪

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