記事タイトル:「断り切れず」 車買い換え補助金を不適切処理 神奈川・海老名
https://mainichi.jp/articles/20260804/k00/00m/040/069000c
(文=寺岡 新司)
海老名市の補助金不適切処理と「不正の三要素」
今回は、神奈川県海老名市で起きた農業者向け車両購入補助金をめぐる不適切な事務処理のニュースを取り上げます。
補助対象外の車両を、書類を書き換えてまで対象に含めていたという、同じ実務者としてはショッキングで、背筋が凍るような内容です。
海老名市が物価高騰下での農業者支援を目的に実施したこの事業は、交付決定後に購入した車両が対象となるのがルールでした。
しかし、市監査委員の調査により、全38件のうち31件という極めて高い割合で、領収書の日付が書き換えられるなどの不適切な処理が判明しました。
24年度にすでに購入済みの車両まで対象に含めており、その総額は3,000万円に上る可能性があるとのことです。
補助金事務において、交付決定前の着手や購入が認められないのは基本的なルールです。過去にも、着工前の申請を忘れたことで数億円規模の補助金を受けられなくなった事例を紹介しましたが、今回のケースは「ミス」ではなく「意図的な書き換え」が行われた点が非常に深刻です。
それでは、なぜこのような事態が起きてしまったのか。「不正の三要素」の視点から、この問題の根底にある課題を深掘りしてみたいと思います。
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