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【第18号の目次(2019年10月9日配信)】
1.近況ーーみなさんは、100歳のときの自分を想像できますか?
2.<A級グルメ連合>の仲間たち 西ノ島町編(5)
3.スペシャル対談「巻き込む力」(4)
4.著書の案内、質問募集!など
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3.<A級グルメ連合>の仲間たち 西ノ島町編(5)=志を同じくする5市町の取り組みを連載形式で紹介します!
次に向かったのは、ダイビングショップ・クラブノア隠岐の代表取締役・山谷裕昭さんだ。読者のみなさんもご存知のとおり、僕の大好きなダイビングである。友人に会いに行くような気持ちで訪問した。
山谷さんは山口県見島の出身、西ノ島と同じ離島育ちである。
見島といえば見島牛が有名だ。僕はそれ以外に知識はなかったが……。見島は西ノ島と同じ日本海上の島なので「わざわざ西ノ島でダイビングをやらなくても、地元の見島でやった方がいいのでは?」と尋ねてみた。
見島にも、系列店のクラブノア見島があるそうだ。山谷さんの御父君たち漁業関係者が中心となって、地元に観光客と外貨を獲得するためにダイビングショップのクラブノアを誘致したのだ。
ただ、息子の山谷さんがそこで働くと、なにかと不都合がありそうだったので、クラブノアの社員にはなったものの、あえて見島では働かなかったのだという。
系列店をいくつか経験した後、この西ノ島町のクラブノア隠岐に転勤、そのまま西ノ島で生活するようになり、とうとうクラブノアの代表取締役に就任した。
山谷さんが西ノ島のどんなところに魅力を感じ、この島で結婚して子どもを育てているのか尋ねるとこんな答が返ってきた。
「西ノ島の漁協や漁師さんが、すごくよかったんです」
ああ、よくわかる! 日本ではダイバーは漁師から煙たがられる存在である。魚が獲れなくなるとダイバーの責任とされることも少なくない。ダイビングショップは潜るポイントを制限されたりもする。
しかし、西ノ島の漁協や漁師さんは他の地域と違って閉鎖的でもなく、山谷さんの自然保護への訴えにも耳をかたむけてくれたのだそうだ。
クラブノア隠岐の主な事業はスキューバーダイビングとシーカヤックだが、いずれも夏期だけの季節限定の事業になる。そのため、山谷さんは西ノ島町海藻加工施設を利用して、西ノ島の海藻を活用する新しい産業を始めようとしている。
この海藻加工により、クラブノア隠岐は通年の安定した収入も得ることができ、もしかしたら大きな雇用のチャンスも生まれるかもしれない。
僕は西ノ島の海を見せて欲しいとお願いした。
すると「寺本さん、8月の綺麗な海を見てください」とのこと。取材してもらうなら、最高の海をみてもらいたいという思いが伝わってきて、これが、西ノ島の海で芽生えた彼のビレッジプライドなのだと思った。
そんな彼の熱い思いに応えるため、8月にプライベートで、西ノ島の海を潜ることを決めた。そして8月、実際に潜ったきた。
予想に違わず素晴らしい海だった。西之島ならではの水中写真もたくさん撮り、<A級グルメ連合>での新しい企画も閃いた。
(つづく)
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