コラム

週刊 寺本英仁「巻き込む力」と「ビレッジプライド」の育て方 第10号(HOLG版)

ビレッジプライド

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【第10号の目次(2019年8月14日配信)】
1.近況ーー起業教育で課題が見つかりました
2.里山レストラン「香夢里」は立ち止まらない(10)
3.<A級グルメ連合>の仲間たち 都農町編(4)
4.著書の案内、質問募集!など

メルマガの一部をHOLG.jpに公開いただいています。

3.<A級グルメ連合>の仲間たち 都農町編(3)
=志を同じくする5市町の取り組みを連載形式で紹介します!

 都農町のまちづくりのシステムが素晴らし過ぎて、農業王国という面をなかなかうまく取材できないでいたのだが、やっと最後に取材ができた。都農ワイナリーである。

 僕は無類のワイン好きだ。最近はコンビニワインにはまっている。
 値段の割に実に美味しいのである。安いからものが悪いと言うのは過去の話で、コンビニは全国展開をしているため、想像のできないくらい大量仕入れができ、質のよい産地のワインが720ml 500円以下で手に入れることができるのだ。

 国産ワインは最近、プライベートブランドも増えて頑張っているけれど、値段の割に高いという印象も持っていた。そんな矢先の都農ワイナリーの取材だから、正直言ってどこか偏見を持っていた。

 案内をしてくれたのは、なんとワイナリーの醸造家として著名な赤尾誠二さんだ。
 赤尾さんは高鍋農業高校卒業後、ワイナリー設立を目指していた都農町に役場職員として入庁している。それを知ったとき、僕は「役場がワイナリーかよ」またまた驚かされた。「どこまで、ぶっ飛んでいるのよ。都農町役場は」と。

 2006年、赤尾さんは役場職員の身分のまま、若手醸造家の日本代表として豪州政府に招かれた。なぜ赤尾氏が選ばれたのか、興味本位で聞いてみた。
 雨の多い宮崎県で、質の高いワインを作っていることで、既成概念に捉われることない柔軟な発想を持っていると高い評価をうけたらしい。

 そして彼は帰国後1か月で役場を退職し、都農ワインに就職した。発足時、第3セクターで町長が社長だったようだ。
 バブル当時、多くの町で第3セクターができたが、経営がうまくいかず、解散している地域が多い。しかし、この都農ワイナリーはうまく民営化され、社長も町長から民間人に変わっている。

 あの河野町長なら、凄腕で全国に営業したんだろなーとつい想像してしまった(笑)。

 赤尾さんにもう少し掘り下げて都農ワインのことを聞いてみた。
 都農町は雨が多い上、収穫時に台風が多く、ブドウの製造原価はヨーロッパの10倍にもなるそうだ。

 しかし、日照時間は長く、水よりも軽いと言われる火山土壌はカルシウムが少なくてミネラルも少ないため、色が非常に濃く渋みの少ない特徴のワインができる。

 そして同じ土壌で育てる野菜などと相性が良く、料理人なら誰もが都農ワインに合う料理を作ってみたいと言う気持ちになると思うのである。

 それに、情熱があり腕のいい赤尾さんのような、日本でもトップの醸造家が地元にいることは、本当に心強い。見た目もダンディーな赤尾さんに憧れ、フランスでも修行経験のある若手醸造家も移住してきている。本当に頼もしい。

 取材を終えて、道の駅都農に寄ってお土産を買うことにした。
 猪股さんの計らいで、駅長の福地清己さんがわざわざ駅を案内してくれた。道の駅もふるさと納税に負けずに素晴らしく、宮崎県ナンバー1の売上、7億円を誇っている。

 店内には畜産物や海産物、新鮮なトマトなどの野菜が並び、目を引かれる。僕はお土産に、この時期がシーズンのマンゴーを手にとった。お店で買うより数倍お得感のある値段と味である。

 「今後の道の駅をどうしていきたいですか?」と駅長に尋ねてみた。

 「この道の駅には豊かな食材が並んでいるし、フードコートも充実している、これからもっともっとフードコートを拡張し、この町の食材を使って、いろんな方に美味しい料理を作って欲しい。そのためにはフードコートで、チャレンジレストランを作ってもよいかも」
 と福地駅長。まさしく都農は美味しいワインと食材が料理人を待つ町だと感動。その余韻の中で町を後にしたのだった。

(都農町編・了)

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