記事タイトル:北九州市教育委員会、子どもの学力向上に向けた今後の取組を発表:AI活用や読書活動推進プロジェクト等
https://current.ndl.go.jp/car/282145
(文=西村 飛俊)
私はこの記事を投稿したあと、中高生たちとの図書館ボランティアに行く予定です。ど真ん中に予定を入れてしまったので、明日は家族サービスしなきゃと焦燥感に駆られております。
北九州市が掲げる「AI+読書」
さて、今回気になったニュースは「AI+読書」です。
北九州市教育委員会が、子どもの学力向上に向けた取り組みとして「AI+読書」を掲げています。現在公表されている資料を見ると、ここでいう「AI」と「読書」は、それぞれ別の取り組みを指しているようです。
AIとして想定されているのは、主に子ども一人ひとりの理解度に応じて問題を出題するAI型の学習アプリです。学習結果を分析し、苦手な問題を繰り返し出したり、理解度に応じて次の問題を提示したりする、いわゆるAIドリルに近いものです。
これとは別に、読書推進の取り組みも強化されます。教室や廊下など、学校内のさまざまな場所に本を置く「学校まるごと図書館」や、子ども同士がおすすめの本を紹介するビブリオバトルなどが検討されています。
つまり現時点では、AIを使った個別学習と、読書環境を充実させる取り組みが、それぞれ別の施策として並べられているように見えます。「AI+読書」という名称ではあるものの、両者を授業や学習活動の中でどのようにつなげるのかは、まだ明確には示されていません。
ただ、この「AI+読書」というキャッチフレーズ自体はとてもおもしろいと思います。
AIを使えば、本の概要をつかんだり、特定の疑問について要点を知ったりできます。文章の要約もできますし、質問すれば、自分に合わせた説明も返ってきます。
そうなると、「AIがあれば、わざわざ本を読まなくてもよいのではないか」という考え方も出てきます。本の内容や論点を短時間で把握することだけが目的であれば、最初から本を通読するより、AIに尋ねたほうが速い場面は増えていくでしょう。
しかし、これはそもそも読書を何のためにするものと考えるかによって、答えが変わります。そこで、今月は「AI時代の読書教育」について少々考えてみたいと思います。
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