記事タイトル:男女共同参画に中核組織を新設へ 政府、法案を閣議決定
https://news.yahoo.co.jp/articles/4c3fd09a878152efdea30ae2305f353f34743c87
(文=田中 恵子)
男女共同参画機構の新設
3月14日、政府は男女共同参画機構を新設する法案を決定し、2026年度の設置を目指しています。これ、とっても凄いこと。
この新法人の何が凄いのか、詳しく説明させていただきます!
これまでのヌエックの取組
これまで、日本においてジェンダー平等の取組は文部科学省の所管の独立行政法人国立女性教育会館(NWEC:ヌエック)が先頭に立ち、全国の取組を牽引しています。
埼玉県の嵐山町にあるこの施設。研修施設でありながら、施策の推進を行う機能を持ち、世界のジェンダー平等に追いつこうと、様々な取組を推進しております。
これが凄い!内閣府に移管
教育会館と言う名前のとおり、これまでは文部科学省の所管であったヌエック。
女性版骨太の方針2024において、女性の経済的自立を始め、全国の男女共同参画社会の形成を促進するため、内閣府に移管されることとなりました。
内閣府ならではの幅広い視点を持ちながら、政策を推進することが期待されます!
これが凄い!センターオブセンターズ
これまでは先頭に立ち、見本となるべく様々な取組を推進しておりましたが、これからは、全国にある約350の男女共同参画センターを束ね、後押しをするとのこと。
新法人を中心に据え、各地で孤軍奮闘しているセンターに声をかけ、互いに手を繋ぎながら着実な一歩を目指すもの。
今ある力を最大限活かすことができる、効率的な取組となることが期待されます!
これが凄い!ソフト中心への決断
ヌエック、実は広大な土地に建つある意味贅沢な施設。
イベントや会議を行うための本館に加え、宿泊棟や体育館、テニスコート、大会議室を擁する研修棟、さらに池や東屋のある庭園までありました。
所有施設での自前の研修を主な取組としておりましたが、今回、施設(ハード)中心から機能(ソフト)中心へと転換。
必要な機能を本館に集約し、令和12年度までを目途に、老朽化した他の施設の撤去を目指します。
ジェンダー平等最高峰である国内研修「嵐山(ランザン)の宿泊研修」をなくす決断は、かなりの勇気が必要だったことでしょう!
ここが凄い!機能強化
センター職員の研修認定制度の創設や、広報のノウハウを惜しみなく各地に提供、センター同士の連携のみならず、センターと地域企業や団体との連携を検討を新たに取組みます。
そして、私が一番期待しているのは、調査研究。地域課題を把握、分析し、各地のセンターへ共有するほか、ジェンダー統計を充実させ、政策立案やその実施を支えるEBPM(エビデンス・ベースト・ポリシー・メイキング。証拠に基づく政策立案)機能を備えるとのこと。
社会の意識を変革するという大きな目標が故に、フワフワと周知啓発活動をしがちなこの分野。事業の効果について、EBPMにより視界がクリアになることが期待されます!
では次に、この取組を進める萩原理事長についてご紹介します。
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サロンでは様々な領域の記事について毎日投稿が行われ、サロンメンバー同士で意見交換など思考を深めることが可能です。
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