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#地方公務員が気になるニュース 令和8年6月25日(図書館)

記事タイトル:半田市等、半田市立図書館における音環境実証実験の結果を公表
https://current.ndl.go.jp/car/280237
(文=西村 飛俊)

今回は図書館で音を出す、という実証実験についてみてみます。

「お静かに」が当たり前だった図書館で、音を使って空間を仕切る実験が行われました。
2026年6月12日、半田市が、半田市立図書館(本館)の音環境実証実験の結果を公表しました。図書館専門コンサルの図書館総合研究所、音響機器メーカーのTOA、音環境デザインのotonohaと半田市が協働し、2026年2月初旬から3月中旬にかけて実施したものです。大規模な改修をせず、自然環境音やBGMといった音だけで空間の使われ方を変える、という手法が特徴です。

実証実験では、図書館1階に、性格の異なる3つのエリアを設けました。川のせせらぎや鳥の声を流して周囲の物音を覆う「音あり読書エリア」、従来どおり静寂を保つ「音なし読書エリア」、BGMのもとで小声の会話を認める「会話可能エリア」の3つです。期間中、来館者161名にアンケートを行い、満足度や賛否を比べました。

「会話可能エリア」の設置には、賛成が60.4%と過半数に達し、反対は18.1%でした。アンケートでは、図書館の音環境を「静かすぎて気を遣う」と答えた人も約41%にのぼり、過度な静けさが一部の利用者の負担になっている実態も見えています。半田市らは、集中して読書する空間と子連れで安心して過ごせる空間は音によるゾーニングで両立できるとしつつ、BGMの選曲やエリア間の音漏れに改善の余地があると総括しています。

なぜ半田市は、「図書館は静かな場所だ」という前提を問い直そうとしているのでしょうか。静かな環境で本に集中できる時間は、そもそも贅沢なものです。しかし今は、その時間をカフェで過ごす人も多い。集中して読みたい人ほど、無音よりも適度な雑音のある空間を選ぶこともあります。だとすれば、図書館が長く守り続けてきた静寂も、すべての利用者にとって最適とは限りません。


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