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【群馬県庁 宮下智 #1】民間の立場で「稼ぐ地域経営」、公共空間でナイトマルシェを開催

12.宮下さん記念品

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【宮下 智(みやした さとる)経歴】
1972年群馬県太田市まれ。1996年群馬県庁入庁。現在は知事戦略部戦略企画課未来創生室係長。2017年夏に県庁前の芝生広場で仲間と公民連携型のナイトマルシェ「base on the GREEN」を開催し、その後各地へ展開。普段使われていない公共空間を活用して地域経済循環を作り出すプロジェクトとして、これまで40回以上実施している。県庁内の部局横断組織「官民連携まちづくりプロジェクトチーム」、地元の太田駅北口エリアを盛り上げる「キタグチゴールデンカンパニー」、全国の公民連携事業の実践者のネットワークである「NPO法人自治経営」、公営競技のオートレースの活性化を図る「伊勢崎オートレース部」など様々な活動を通じて「地域に根差した豊かな暮らし」を追求している。妻と娘の3人家族。趣味はオートレースと飲み歩き。「地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員アワード2020受賞」

「地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員アワード2020」で歴代最多、3社から協賛企業賞を贈られたのが群馬県庁の宮下智氏だ。
同僚だけでなく県内他自治体の職員からも推薦を得て地方公務員アワードを受賞した宮下氏の、具体的な活動内容や仕事に関する考え方、残業のないチームづくりなどを伺った。

地方公務員アワードの反響

加藤(インタビュアー):まずは、「地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員アワード2020」の受賞、おめでとうございます。

宮下氏:ありがとうございます。この受賞に対し、地域で一緒に活動している仲間たちが喜んでくれたのが何より嬉しかったです。私個人ではなく、仲間全員でいただいた賞だと認識しています。

加藤:そう言っていただけると、HOLGとしても嬉しいです。

宮下氏:実際この賞のおかげで、県庁の中でも改めて自分の活動を見直してくれる人たちがいて、つい先週なんと知事から表彰をされました。本当に良い影響が出ているなと実感しています。改めて、ありがとうございます。

一晩で1,000人を集めたナイトマルシェ

加藤:「地方公務員アワード」で宮下さんの功績として挙げられていた活動の一つに「base on the GREEN」がありました。その活動内容を伺えますか。

宮下氏:「base on the GREEN」は普段使われていない公共空間を使ってマルシェを開催し、小さな経済循環を生み出す取り組みです。2017年に群馬県庁の芝生広場で行ったナイトマルシェがスタートで、その時は一晩で約1,000人のお客さんが参加し、芝生の上で豊かな時間を過ごしてくれました。大きな反響を受けてその後各地に展開し、「base on the GREEN」は現在までに約40回各地で開催されています。
マルシェ1加藤:最初はどんな経緯で始まったのでしょうか。

宮下氏:群馬県には職員がグループを作り、幹部に政策提案できる制度があるんです。そこで県庁内の仲間たちと、「公的不動産を活用した稼ぐ地域経営」をテーマに研究をしたのが始まりです。この活動の一貫として、県内の民間プレイヤーの皆さんと一緒にチームを組んでナイトマルシェを開催しました。

加藤:民間の方とチームを組むのが面白いと思ったのですが、その背景を伺えますか。

宮下氏:私は過去に2年間まちづくりの仕事をしたことがありまして、その時に県内各地の素敵な民間プレイヤーの方々とたくさん出会えたんです。当時から官民連携の重要性をすごく実感していたので、民間の方とチームを組むのは自然な流れでした。その後、マルシェをパッケージ化して他地域に展開できたのも、各地に多くの仲間がいたおかげだと思います。

行政ではなく民間の立場として活動した

加藤:各地域に波及させていくのは大変だったのではありませんか。

宮下氏:県庁前のナイトマルシェで一定の成果が出たと思い、今度はそれを県有施設全体に広げる提案を幹部にしたんですが、それが実はノックアウトというか、全然通らなかったんですね(笑)。逆に「芝生が傷むからもう二度とやらないで」と言われてしまいました。

加藤:え、そうなんですか。

宮下氏:ただ自分たちは正しい活動をしている自覚があったので、なんとか継続してやっていく道を探ったんです。その中で、行政の立場ではなく民間の立場で、県内各地の公共空間でやっていく手段にたどり着きました。

加藤:民間として県内各地に広げていかれたのですね。

宮下氏:はい。この活動を広げる上で重要だったのは情報発信です。ナイトマルシェの様子やそれに懸ける思いをSNSで発信していたおかげで、複数の自治体から「うちでもやって欲しい」とお声がけをいただきました。新潟県からも相談をいただき、まさかの県外にまで広がったのは情報発信のおかげだと思います。
マルシェ5

行政には行政の言語で伝える

加藤:宮下さんのような活動をしたい方が現れた時、どんなアドバイスをされますか。

宮下氏:そうですね、今お伝えした情報発信を恐れないことが一つ。あとはやっぱり自分自身が興味のあるイベントに参加して、そこに集まっている人たちと繋がっていくのが重要だと思います。私自身、まちづくりの専門家として有名な木下斉さんに会いたくて東京のイベントに参加して、そこから「都市経営プロフェッショナルスクール」に入門したことがその後の活動ですごくプラスになりました。

加藤:同じ分野に興味がある方々と繋がることで、活動がしやすくなるのですね。

宮下氏:はい。また私たちも、一歩を踏み出したい方の応援はどんどんしたいと思っています。私の民間の友人が桐生市でマルシェをやりたいと言ってくれた時、チームの公務員メンバーが一緒に桐生市役所に交渉に行ったんです。やっぱり行政には行政の理屈や言語があるので、行政の人が間に入り、翻訳すると話も通りやすくなります。これからも、そういう人たちの背中を押せるような活動をしていきたいですね。

(取材=加藤年紀 編集=小野寺将人)

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※本インタビューは全4話です。facebookとTwitterで更新情報を受け取れます。

 

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