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【越前市 波多野翼 #4】行動はプラスにしかならない

仕事の余り時間が、家族との時間になっていないか

西澤:子どもを子どものまま育てる上で、大切にしていることはなんですか。

波多野氏:自分で考え行動することを子どもに促すわけじゃないですか。であれば自分もそうである必要があると思うんです。自分で考えて決めたことを、ちゃんと実行している姿を見せないといけないと常に意識しています。

西澤:確かにそうですね。

波多野氏:私が父親になったとき、やっぱり不安になったんです。ネットにはいろんな情報がありますが、調べるほどドツボにハマって。けど、「子どもたちが持っている素晴らしい力を削ぎ落さなければ良い」って気持ちで子育てができたら、少し気が楽になったんです。そして、自分にできることを考えて、子どもと向き合うために資格を取ってみた。そんなことをしていたら、縁があって越前市の男女共同参画センターで、子育て講座の講師をさせてもらうことになりました。

子育て講座で話をする波多野さん

子育て講座で話をする波多野さん

 今って仕事の余りの時間が家族との時間になっている人が多いように思います。でも、子どもとの時間を基準にして、余りの時間を仕事にあてるっていうのもアリだと思うんですよね。私は、今しか持てない子どもとの時間を大切にしていきたいです。

娘のケンカから生まれた絵本

西澤:波多野さんは、絵本「いなくなれおばけのバッチン」も出版しています。きっかけを教えて下さい。

波多野氏:私には7歳、5歳、1歳の3人の娘がいるんですが、長女と次女がよくケンカをするんですよ。特に次女が3歳半から4歳の頃は、ケンカすると長女の方が口達者なので、次女は口では勝てなくて、つい手が出てしまうことが多かったんです。
 その都度「腹が立ったのはわかるけど叩くのはダメ」と次女に注意していたんですけど、なかなか我慢できなくて叩いてしまう。色々な本を読んでみると、怒りを抑える方法として「感情に名前を付けて、感情を客観視する」という方法が紹介されていて、私は「これだ!」と思ったわけです。

 そして、本を読んだ日の夜、寝る前にいつも子どもたちと布団の中でお話をするのですが、即興で友達を叩いたら出てくるバッチンというおばけの話をしたんです。そうしたら、次の日もその次の日も、長女と次女が「また、バッチンの話してー」ってリクエストが続く。
 そんなある日に、長女と次女がまたケンカをし始めました。私も妻もその様子を見ていたら、次女が「バッチンいるなぁー」とボソリとつぶやきケンカのトーンが下がって、次女が長女を叩くことなくケンカが収まったんです。

やってみなくちゃ分からない

西澤:バッチン誕生のきっかけは、次女さんのおかげだったんですね!けどどうして絵本にしようと思ったんですか?

波多野氏:娘のケンカがあったので、子育て講座の参加者や友人に「子どもがお友達をすぐに叩いて困ることないですか」って聞いてみると、「あるある!」、「私も悩んでます」という声が思った以上にあったんです。その時、バッチンの話で叩くことを我慢できるようになる子もいるんじゃないかと思ったんです。もし話を伝えるなら、「絵本しかない」って思いました。

西澤:どうして「絵本しかない」って思ったんですか?

波多野氏:実は、絵本作家の「加古里子さん」や「いわさきちひろさん」は越前市出身で、越前市内には、「かこさとしふるさと絵本館」や「ちひろの生まれた家記念館」などがあって絵本の魅力に溢れているんです。
 もちろん、僕も子どもたちも絵本が大好きです。それで長女と次女に「バッチンのお話を絵本にしたら読みたい?」って聞いたんです。そしたら「読みたい!けど絵本なんて作れるんかぁ」って言われたので、「やってみなくちゃ分からない」って言ってやりました!

 クラウドソーシングで絵を描いてくれる人を探し、オンデマンド印刷で在庫を抱えず絵本を出版できるサービスを利用して、なんとか絵本を完成させて出版することができました。

行動はプラスにしかならない

西澤:「やってみなくちゃ分からない」と思っても実際なかなか行動に移すことが難しいように思うんですが。どうして波多野さんは行動できるんですか。

波多野氏:ボルガライスのPR活動に関しても、市民という当事者としてまちづくりのあり方に違和感があって始めました。子育て講座や絵本の出版も、お父さんという子育ての当事者として大変さを感じて始めたことです。

 私自身が当事者として感じている悩みや課題は、少なからず他の人にも当てはまるんじゃないかと思っています。たとえ、行動して自分の思っているような効果や結果がでなかったとしても行動したことから分かることってたくさんありますよね。それをまた別のことに活かすことができたら、行動したことはプラスにしかならない。多分、私は「行動はプラスにしかならない」と確信しているんです。

(取材=福井市役所 西澤公太 編集=小野寺将人)

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※本インタビューは全5話です。facebookとTwitterで更新情報を受け取れます。

 

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