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富山市の児童保育に関する新たな試み

富山市お迎え型体調不良児保育事業

10月から富山市で「お迎え型体調不良児保育事業」という新たな試みが始まる。「お迎え型体調不良児保育事業」と聞くと、なんのことやらという話ではあるが、保育園のような保育所に通っている満1歳以上の児童が体調を崩した場合に下記の様な対応をするのだという。

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【サービス内容】
①市の職員が専任の看護師と保育士と同行し、体調不良となった児童を迎えに行く
②かかりつけ医に連れて行く
③受診後に保護者が迎えに来るまで、専用の病児保育室で預かる

【利用料金】
2,000円+利用タクシー代の半額
※保育所への迎え→かかりつけ医→病児保育所までの移動は全てタクシーを使用
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現在でも、富山市では全95か所の保育施設のうち、37か所で「病児保育(体調不良児対応型)」という体調が悪くなった児童を預かるサービスを提供できていたが、今回のサービス提供により、その対象ではなかった58か所の保育施設が「富山市お迎え型体調不良児保育事業」対象施設となる。これによって、市内全ての保育施設にて体調不良となった児童のフォロー体制を整えられるようになるという。現在の本事業の対象児童数は、8月1日現在の4,860名。

この新しいサービスにおいて、子供を預ける相手が市の職員であるということは、子を預ける親から見ると大きな安心材料になるのではないか。地方自治体は組織として安心感を醸成しているのは周知のとおりだが、地方自治体職員の個が生み出す安心は、自治体組織へ対するものに比べると、意外と価値を見出されてないように感じる。地方自治体として様々なサービスを提供する際に、個が生み出す安心を改めて大きな価値として捉えてみると、今後も大きく活かせる場面が多々あるのかもしれない。

色々なところから批判を受けやすい地方自治体がそのリスクの中、新たな試みを行う。住民側も寛容的かつ建設的に付き合いながら、力を合わせてより良いサービスにしていくことが期待される。

記=加藤年紀

ネイティブアド



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