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高野誠鮮4

人を知る

【高野誠鮮氏 第4話】毒入りのものを国民に食べさせたらその国はもう終わっている

日本の食の安全保障を守りたい

加藤:ちなみに、高野さんとして今後農業がキーポイントで、そこに対して精力的に活動していくというお話がありました。高野さんの人生の中、少し長いスパンの中で他にもやり遂げたいということはありますか?
高野氏:日本には脆弱な部分があるんですよ。そこは自分の個人の力で出来ることかわからないんだけど、やれることはやってみたいなということはありますね。安全保障なんてほとんど考えられていないですよ。例えば安全保障の中には食も含まれてるんですよ。食の安全保障、全くないですから。食べたくもない、遺伝子を組み替えられた大豆やトウモロコシだけで、日本国内へ年間1,000万トンも入るんですよ。使われていないって嘘ですよ。みんな使ってる。BPタンパク毒とか毒が入ったものが商流にも入ってしまっている。
 「原産国アメリカ(遺伝子組み換えじゃない)」って書いてあるけど、どうやって仕分けしたの?って(笑)。「その仕分けた方法を是非見せてください」って。出来ないですよ、見た目は同じですから。作っている会社の職員も食べないのに。前の米通商代表部(USTR)の次席代表なんてのは、「あなたのお子さん何で育てられました?」って聞くと、「うちはオーガニックです。」って(笑)。そんなに安心安全なら、GMO、遺伝子組み換えで育てなさいよって(笑)。
 人口削減政策かなって思ったりもするんですよね。異常な話ですよこれ。

海外に日本の農業"ジャポニック"を広めたい

加藤:今、海外にも行かれたりして、農業を進めているというお話があったと思うんですけど・・
高野氏:まだ行ってはいないです。今年の秋に行くのはタンザニアだけです。アジアではベトナムも検討しています。ベトナムは貧しい農家が沢山いるんで、農薬も肥料も買えないんですよ。だったらまさに日本人が考案した自然栽培がぴったしなんですよ。そのための拠点作りを、これからやっていくんですね。
加藤:必ずしも日本の中で作物を作って、それを輸出しなければいけないってわけではないですもんね。その国に行って技術を伝えた上で、例えばベトナムであればベトナムの人が食べるという方法もある。技術移転みたいなもので。
高野氏:そう。「この技術は日本人が教えてくれたんだ」と感謝してもらい、「もっと学びたかったら是非日本に来てください。本家本元ですよ」と言えるようにしたい。
加藤:僕は今、インドネシアで仕事をしているんですけど、僕の会社で働いてくれている子の両親が農家だったりするんです。農薬使ってるのかはちょっとわかんないんですけど、そういう技術が学べるようになれば、彼らは喜んでくれるんじゃないかとは思いますね。
高野氏:「日本人はこんなことまで教えてくれた」と感謝される。もし、アジアが変わればヨーロッパが変わらざるを得ない。そうしたら、アメリカも変わらざるを得なくなるんですよ。「これを体系化して作ったのは誰なんだ」となる。その時に、「それは日本の自然栽培技術の『ジャポニック』を作った日本人です」と言いたい。そうすると、日本って名称が残るんですよね。それができれば、日本が本家本元だから、日本の農作物の輸出高って極端に上がっていくと思っているんですよ。世界中で広がっていけば、本家本元を食べたくなる。人間の心理としては、これは当たり前じゃないですか。「本家のバナナ食べたいよね、バナナならやっぱりフィリピンのバナナだよね」って言うもんですよね。そうやって日本だけで独占せずに世界に広げて一時は損をして、だけど最終的には本家本元が得になるような考え方が国益に繋がってくると思っているんです。
 お茶作っている農家が沢山いるある県で、その経済連の関係者と話をしていると、彼らは「毎年ヨーロッパで出向宣伝していますけど、お茶売れませんから」って自慢してるんですよ(笑)。馬鹿ですよね(笑)。売れないものを持って行ってるんです。ヨーロッパで使っちゃいけないって指定された残留農薬が出てくるようなお茶を持って行っても売れるはずがないんですよ。そこをすぐにでも変えるべきなのに、「許可が・・何とかが・・」って理由をつける(笑)。「お茶協会で決まったから」とか。決めたのは人間なんだから、間違ったことを決めてしまったならば変えれば良い。現実として、売れてないですからね。ヨーロッパは今お茶ブームだから、ヨーロッパに輸出できる緑茶とかもあるんですよ。それを実際に作っているのは九州なんですよね。水俣のお茶農家の桜野園というところや、鹿児島の下堂薗、こういったところがドイツ等へ平気で輸出していますからね。
 これらは非常に品質が良い。クオリティが高いし、残留農薬とかが一切出てこない。だって、そもそも最初から足してないんですから。だからドイツ人も安心して飲む。それから抹茶にできるんですよ。今、抹茶なんて危ないですよね。ヨーロッパですら使えない農薬がバンバン残留してる茶葉を、わざわざ抹茶にして飲むとか。「お茶は体に良い」とか言うけど。農薬の溜まったお茶は体に悪いですよ(笑)。

自然栽培で広がる微生物の可能性

高野氏:医師団とも協力することで、自然栽培のもたらす良い影響を色んなところに波及できると思っているんですよ。例えば、微生物医学なんてことを考えられるんですよ。新しい分野ですね。これにも興味を示している医者がいるんですよ。まだアカデミックなところでは発表できないんですけど、自然栽培で末期癌患者5人の『癌』がなくなっているんですよ。『癌』が消えたんですよ、本人ではなく末期癌がですよ(笑)。余命いくばくもないと言われている連中が、農薬も肥料も除草剤も使っていないものを摂取することで。これは食道系だけなんですけどね。胃癌とか大腸癌とか。これは、もう微生物としか考えられないですよ。
 木村秋則さんによって作られ映画にもなった奇跡のリンゴ、これは農薬を撒いてないんで土中微生物を吸い上げてるんですよ。樹幹から入って、リンゴの木の中に。だから電子顕微鏡で見ると微生物だらけなんですよ。気持ち悪いんですよ(笑)。ぐちぐちぐちぐち動いているから(笑)。この微生物は農薬を使ったリンゴには、ほとんどいないですから。だから、大気中に出した瞬間に腐り始める。
 4,000立米の中に2トンという土中微生物がいるんですよ。そのことが一つも考えられていない。地面の下はただの石っころ、何もいないと思っている。その前提で進められてきたのが、欧米の農業学なんですよ。でも、木村秋則、福岡正信、そして岡田茂吉。この日本人たちは「農薬も肥料も除草剤もいらない。これらの外部資材を投入しなくても、農業が出来るんだ」ってことを言い続けてきたわけですよ。
 そして、ついに木村秋則さんが11年間もかかって、この自然栽培を体系化しちゃったんですよ。彼は「これをモデルに作って下さい。私、特許ないから」って言いながら普及活動をやっていて、農協で生徒募集して実戦で教えているんですね。これはエポックメイキングなことなんですよ。「今まで何百年間教えられてきたことが間違っています」ってことと同じだから、これは大変なことなんですよ。その土中微生物、目に見えない微生物が人体でどう働いているのかってことは、学界や医学界での解明すべき一つのテーマになってきています。最近だとアメリカの研究の方が先行してきて、本家本元の日本が遅れてるんですよ(笑)。そこに気が付いた医師がいるんで、「まず着手しようよ」と声をかけています。

毒入りのものを国民に食べさせたらその国はもう終わっている

高野氏:ただ、この研究を表立ってやると、薬剤メーカーからの圧力がすごいんですよ。抗癌剤使ってると、大体年間1千万円ですよ。それが、この食材を食べたら、それだけでも良くなるかもしれない。薬剤メーカーも農薬メーカーと繋がっているんですよ。そういう部分があるので、厚生労働省の一部と喧嘩することになりますよ。獅子身中の虫っていって、政府の中にとんでもないやついますからね。
 自国で食べさせる毒入りのものを、「これは安全です」と言ったら、既にその国は終わっているんですよ。だって、自分の家庭の中で奥さんが毒入りのものを旦那に食わせ始めたときには、既にその家庭は崩壊しているでしょう。
 厚生労働省は「遺伝子組み換え安心です」ってチラシ作ってますよ。その担当官と大喧嘩したんですよ。「遺伝子組み換え反対じゃないですよ。あー良いですね。お子さんいらっしゃいますか?」って聞いたんですよ。そしたら「います」って言うんですよ。「じゃあ毎日食べさせてください」って言ったんですよ(笑)。固まってました(笑)。「今日はいい成績取ったね、遺伝子組み換えの大豆をあげよう」って食べさせてあげて下さいよって(笑)。「明日は遺伝子組み換えのトウモロコシ。今日は遺伝子組み換えの小麦で作ったパンをあげよう。そうやって毎日食べさせて、2年間したら我が子がどうなるのか見てください」って。「もしそれが出来ないのなら、チラシ変えてくださいよ」って。すると、「アメリカのFDA(食品医薬品局。保健福祉省属の米国政府機関。食品添加物の検査や取り締まりや、医薬品の認可などを行う。)が許可してるから」って言う。FDAってところの局長は、どんなに政権が変わっても一つの民間の会社から出てる人じゃないですか。だから回転ドアって言われている。すると今度は「いや、東京大学の先生が・・」って言う。「じゃあ、戦後の日本人の魂を金で売った大学の教授って後々書かれますね」って(笑)。正しいと思えば抵抗したらいいのに、それをしないんですよ。「いや、上司が」って言って。確かに大臣でさえも脅されますからね。でも日本は敗戦国になっただけで、属国になったわけじゃないですよ。その辺をちょっと考えて、相手も嫌な奴でも喜ぶようなことを考えないと駄目なんだと。勿論、アメリカは敵じゃないですよ。アメリカを動かしている連中が敵の場合はあるんですが(笑)。

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※本インタビューは全5話です。facebookとTwitterで更新情報を受け取れます。

 

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