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【鹿屋市 半田あかり氏:第5話】一緒にツッコまれて、一緒にズッコケたい

『市長になるつもり』という噂

加藤:今後はこれをしていきたいというのはありますか?
半田氏:解体しましょうか?次はヒラマサでも(笑)。
福井氏:もう十分やってもらえているので、あまり無理せずにやってもらいたいと思います。
加藤:任期は2016年の4月から1年になるんですよね。
福井氏:1年契約ですけど、来年も引き続き、松竹さんにお願いしに行こうと思っているんですけどね。私も副市長として派遣で来ているので、もういつ戻るかわかりません。その後任だという感覚です。
 自分がやってきたような、町の人を巻き込んで楽しいことをして、地域を元気にしていって欲しいです。私も会議が上手く進まないことでイライラすることもありました。そんな中、初めてちゃんと共感をしてくれる後任が決まったという状態なので、私が今のうちに色んな人をちゃんと繋げていきたいなと。
半田氏:福井さんの周りは偉い方ばっかりなんで、最近そういう人が周りに沢山いて「半田さん、市長になりたいんちがうの?」って言われたり、そういう噂が回っています(笑)。
加藤:副市長の後任どころか、福井さんを越えちゃうわけですね(笑)。
半田氏:いやいや、「どんな噂や!」って感じですけどね(笑)。

商工会議所の会頭とデート

福井氏:確かに、紹介する人の年齢層が半田さんから見たら高過ぎるよね。半田さんから見たら、オジちゃんオバちゃんしか紹介しないから。
加藤:どういう方とお会いされているんですか?
半田氏:色んな方とお会いしますよ。
福井氏:一番の仲良しは商工会議所の会頭とかですね。
半田氏:「孫のようにかわいい」と本当にかわいがってもらっています(笑)。実際はその方の息子さんと同じ歳やのに(笑)。
加藤:議員さんとも良い関係が構築できているのでしょうか?
福井氏:議員さんにも人気がありますよ。半田さんと飲みたいという要望をいかに断れるかというのが、最近の私の仕事になってきています(笑)。
半田氏:それは知らなかったです(笑)。

一緒にツッコまれて、一緒にズッコケて欲しい

加藤:最後になりますが、半田さんは鹿屋のオフィシャルリポーターとしてお仕事をされています。鹿屋のいいところについて教えていただけますか。
半田氏:はい。鹿屋は『カンパチダンス』や『薔薇王子コンテスト』など面白いイベントをやっている町です。今後は、鹿屋がやっていくイベントというのを、日本全国の皆さんに注目していただいたら嬉しいです。
半田あかり6
 田舎には、それぞれ良いところがいっぱいあるけれど、鹿屋は面白いことを集団でワイワイやっています。それを楽しむ気持ちで、『一緒にツッコまれて』、『一緒にズッコケる』という感じで遊びに来て欲しいですね。
加藤:ありがとうございました。以上でインタビューは終了です。
半田氏:こちらこそ、ありがとうございました。

編集後記

 発信力を強化するためにお笑い芸人の力を取り入れるということが、当初の福井副市長の目的であったという。
 ただ、実際に半田氏の活躍の幅を見ると、鹿屋の情報発信におけるメディアでの活躍はもちろんのこと、それだけに止まらず地域の人と人を繋ぐ役割をも果たしている。
 もともと私が地方自治体のアセットとして、一番有用性を感じていたのは不動産、公共資産であった。だが、地方自治体のことを知っていくたびに、より大きなアセットは組織に対する『信用』ではないかと感じてきている。地方自治体という組織とその職員には、非常に大きな信用がある。特に、人の流動性が低い地域になればなるほど、その傾向が強いように感じるのだ。
 振り返ると半田氏が地域の人の関係を繋ぐことができた大きな要因は、『地方自治体に籍を入れた人間』が、『ずば抜けたコミュニケーション能力を持っていた』ということではないだろうか。
 ところで、お笑い芸人を目指す養成学校の入学者は年間2,000人弱いるそうだ。年間である。しかし、実際にテレビで活躍するお笑い芸人の数を鑑みると、ほんの氷山の一角しかテレビに出られていないということは想像に難くない。
 地方に来たからといって、誰もが半田氏のような活躍ができるとは限らないとは思う。ただし、地方自治体の中で『情報発信』や『コミュニケーション』のスキルを必要とする仕事においては、『お笑い芸人』×『地方自治体』という組み合わせの親和性が、もっとその両者から認識されてもいいように思えた。
 半田氏が鹿屋で上げている成果が『道しるべ』となることで、地方自治体の新しい雇用の選択肢のヒントになればと思う。これは、特にお笑い芸人に限ったことではない。公認会計士などの専門家だけに止まらず、エネルギーやロボットなどの産業系スペシャリストでも同じことが言えるのではないだろうか。
 今後、半田氏がさらなる実績を上げることで、『半田氏個人の自己実現』と『市民の喜び』が共に満たされることを強く望む。そういう新しい道を切り拓くことは簡単ではないだろうが、既にここまでやってこられた半田氏だからこそ、さらに、その次を期待してしまうのだろう。

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